石光寺 弥勒石仏[奈良]

伝承と一致する平成に出土した日本最古の石仏

【御開帳】1月1日~1月31日(弥勒石仏のほか、秘仏の弥勒如来坐像も開帳)/4月20日~5月20日(弥勒石仏)


明日5/14は、毎年奈良當麻寺の「練供養会式」の日ですね。練り供養行事の中でも最も有名で規模も大きく、またこの春先にJRのCMでも當麻寺が取り上げられていたので、今年は行ってみようという人も多いのではないでしょうか。私も、一昨年、昨年と2年連続で観に行くことができました。

その様子は大量に写真も撮ってあるのでいずれ記事にすることにして、この記事と次の記事で、當麻寺の練供養を観に奈良を訪れたら、併せて拝観しておきたい御開帳のあるお寺を紹介します。

まずは、當麻寺のすぐ近くで、當麻寺の練供養の主人公「中将姫」にもゆかりのある石光寺。このお寺では、「祈りの回廊 秘宝・秘仏特別開帳」の一環として、毎年この時期(4/20~5/20)、白鳳時代の開山当初の御本尊である弥勒如来の石仏が特別開帳されています。

以下は昨年の様子です。當麻寺の練供養を観る前、午前中に拝観しました。

近鉄南大阪線の二上神社口駅が最寄りで、徒歩15分ほど。

石光寺 山門

石光寺 山門

境内には、現在の本尊の阿弥陀如来坐像を祀る阿弥陀堂(常行堂)と弥勒堂が並んでおり、弥勒石仏は向かって左の弥勒堂にいらっしゃいます。

石光寺 弥勒堂

石光寺 弥勒堂

この弥勒石仏は「当麻曼荼羅縁起絵巻」にも描かれ、伝承としては残っていたものの、長い間所在がわからなくなっていました。その伝承とは石光寺の縁起に関わるもの。天智天皇の時代、この地に光る石があり、それを彫って作った弥勒仏を天皇の勅願により本尊とし役行者が開山したというもので、寺名もこれに由来します。

それが、弥勒堂建て替えにともなう発掘調査で平成3年に出土。伝承通りの石仏が本当に見つかったということで、当時は大変なニュースになったようです。発掘の経緯や石仏の姿、出土当時の新聞記事などは、お寺の公式サイトに詳しく載っています。

石仏の頭と胴体は離れてしまっていますが、組み立てれば2メートル以上にもなるとのこと。独特の素朴な風貌で、頭体とも欠失部分がありますが、復原写真を見るとなんとなく白鳳時代の金銅仏に通じるものを感じますす。胴体部にうっすら残る衣文も想像力をかき立てます。

弥勒堂には他に、船乗観音という、観音さまが船を漕ぐ珍しい仏像もありました。

境内の一角には、中将姫が當麻曼陀羅を織るのに使った蓮糸を洗い清めたという「染の井」と、その糸を掛けて干すと五色に染まったという「糸掛け桜」があります。糸掛け桜は役行者が仏教隆盛を願って植えたものだとか。また、この伝承から石光寺は別名「染寺」(そめでら)とも呼ばれます。

中将姫の染の井

中将姫の染の井

糸掛け桜

糸掛け桜

そんな、石仏発見の古代ロマンと、中将姫伝説に彩られた石光寺の御朱印は4種類。

まず通常の3種類。このうち、傘堂とは石光寺の近くにある唐傘のような珍しい建物で、その御朱印が石光寺でいただけるようです。

石光寺で通常いただける3種類の御朱印

石光寺で通常いただける3種類の御朱印

そして、當麻寺の練供養を観にきたのなら、忘れてはいけないのが、この時期にしかいただけない中将法如こと中将姫の御朱印。4/20~5/20限定です。ちゃんと寺名が中将姫伝説に関わる「染寺」になっているのが憎いですね!

IMG_4734_02

さて、関西花の寺霊場第二十番でもある石光寺は一年を通じて様々な花が楽しめます。5月は特にシャクヤクが見頃とのこと(私は花に詳しくないのでどれがどの花かわからないのですが…)。

石光寺境内に咲く花々(5月)

石光寺境内に咲く花々(5月)

石光寺境内に咲く花々(5月)

石光寺境内に咲く花々(5月)

石光寺境内に咲く花々(5月)

石光寺境内に咲く花々(5月)

石光寺境内に咲く花々(5月)

石光寺境内に咲く花々(5月)

石光寺から當麻寺へは徒歩10分ほど。その途中には「中将姫の墓塔」と言われる石造の十三重塔があります。

中将姫の墓塔

中将姫の墓塔

當麻寺 北門

當麻寺 北門

石光寺から歩くと當麻寺の北門に到着します。ただ、練供養の当日は當麻寺でも、塔頭の護念院で練供養に使われる菩薩面を参拝客が被らせてもらえたり、普段非公開の奥院の二十五菩薩像が拝観できたり、その他多くの見どころがありますし、本堂の曼荼羅堂・金堂・講堂の伽藍拝観は練供養のためいつもより早く閉まってしまうので、早めに行ってじっくり過ごすのがオススメです。

[拝観日:2013年5月14日]

 

慈雲山 石光寺

【住所】奈良県葛城市染野387

【電話】0745-48-2031

【拝観料】中学生以上 400円/小学生 200円

【アクセス】近鉄南大阪線二上神社口駅から徒歩約15分

【公式サイト】http://sekkouji.or.jp/

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